◆ 鉄道用語集 ◆

SL(蒸気機関車)
テンダ機関車とタンク機関車
ナンバープレート
デフレクタ
ドラフト
ドレイン


SL

SL(蒸気機関車)
 スチーム    ロコモーティブ
Steam Locomotiveの略で蒸気機関車のこと。
石炭などを燃やしボイラーで発生させた蒸気を使って、ピストンを動かしその往復運動を回転運動に変え駆動する機関車のこと。

蒸気機関車の種類は大きく分けて二つありテンダ機関車とタンク機関車がある。





テンダ機関車とタンク機関車

テンダ機関車とタンク機関車

テンダ機関車とは、運転室の後ろに水と石炭などをつんだテンダ(炭水車)をつけているもの。
それに対し、タンク機関車とは、運転室の後ろに石炭箱をつけ、ボイラーの両側に水タンクをつけているもの。

テンダ機関車は、水や石炭などを多くつむことができて補給の回数が少なくてすむので、長距離用や急行列車などに使われ、 タンク機関車は、車体が小さく小回りがきくので、ローカル線や入れかえ用などに使われる。

タンク機関車・・・・ C11,C12,C10,E10など
テンダ機関車・・・・ D51,D52,D50,9600,C62,C61,C57,C58など







ナンバープレート

動輪の箇所

ナンバープレート

蒸気機関車には、前後左右合わせて4枚のナンバープレートがついています。
そこに書かれているアルファベットや数字は、その機関車の形式と何番目に作られたかが書かれています。

最初のアルファベットは、その機関車の動輪の数、その後の2桁の数字が主にテンダ機関車かタンク機関車かを示しています。
その数字が10〜49ならタンク機関車、50〜99ならテンダ機関車となります。
最後の、1〜4桁の数字はその機関車が何番目に作られたかを示します。
つまり、現在動態保存されているD51 498号機なら、動輪数が4のテンダ機関車で、D51の中で498番目に作られた機関車ということになります。





除煙板(デフレクタ)
門デフ

除煙板(デフレクタ)

除煙板とは、蒸気機関車の前のほうにある左右合わせて二枚の板のことで、デフレクタとも呼ばれ単に「デフ」と呼ばれることもあります。
除煙板の働きは気流を作って煙が蒸気機関車にまとわりつかないようにします。
この除煙板(デフレクタ)は速度が時速30kmくらいから効果が出てきます。

除煙板(デフレクタ)の種類は、大きく分けて2種類あって普通のものと門デフと呼ばれるものもあります。




ドレインを切る蒸気機関車

ドレイン

ドレインとは、蒸気機関車が出発したときなどにシリンダーの下部から蒸気をシューと出すことで、シリンダーの内部で蒸気が冷えてできた水を排出するためにします。
そのことを「ドレインを切る」ともいいます。


ドラフト

ドラフトとは、蒸気機関車が走るときにボッボッボッボと言う音のことです。
蒸気機関車のように煙突が低くいと、煙がなかなか外へ出ていきにくくいくら石炭をくべても蒸気が上がらなくなってしまいます。

そのためシリンダーからくる蒸気を煙室内(煙突の下の部分)に噴出させてやることで、煙室内の煙を外へ押し出しているのです。